2022.09.22
DIY その3
次に土台を設置します。ブロックを積んだ際に埋め込んでおいたアンカーボルトを、土台に穴を開け通し座金で締付ます。強く締め付けるのは一週間以上経ってからです。ブロック内のモルタルが乾かないうちに締め上げても抜けてしまいますから。土台ですが、何も新しい材木を用意しなくても、だいたいの幅が同じ木材であれば重ねて使い代用できます。土台の下には基礎パッキンを設置します。現在主流の気密パッキンを使いました。これ以外の基礎パッキンは例えば室内に使います。間仕切り壁の下とかですね。外周に使う場合は、防鼠材を追加します。いわゆるネズミ返しですね。気密パッキンの場合は必要ありません。その代わり付属のエプトシーラーはしっかりと貼り、より気密性を高めるためけっこう大事です。
あらゆる基本となる構造部分の柱や梁、既存の土台なんかを少し補強しました。今時の建物とは違い、寸法や間隔は全てバラバラ。梁も丸太をつかっていて、いろいろと大変でした。一気に寸法が合わなくても、内部を仕上げていくうちに徐々に詳細は突き詰めていきますが。とりあえず補強、補強です。当社メインの耐震診断に基づき、とまでは言いきれませんが入れられる所は筋交いを入れ、金物で補強し地震対策は万全です。金物一つ一つに専用のビスがあり違うので、ちゃんと使い分けしました。
特に昭和56年(1981年)6月以前の住宅は、写真の様な金物を使ってなく釘で留めてあるだけです。釘は年月が経つにつれ地震などの影響もあり、緩んでしまいます。釘は横からの衝撃に強いという長所もありますが、緩んでしまい本来の力を発揮できなくては意味がありません。逆に今はビスが多いですが、当たり前のように抜けにくい長所もありますが、横からの衝撃には弱いという短所もあります。しかしながら、長所と短所を組み合わせた今どきへのアップデートは必要ですよね。