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住宅診断へ

住宅診断ホームインスペクションに行ってきました。中古住宅のほか新築の内覧会同行なども行っております。

まずは外部からと。意外と気にならないのが土台水切りです。角が尖っている場合は危険で、ちょっとでもぶつかるとケガの恐れがあります。

外壁のシーリングですが、ヨレています。これでは直ぐに剥がれてしまいます。外部の雨水浸入防止には肝心なシーリングですが、施工後一定の時間が経つと硬化し始め、ラインを出すマスキングテープを剥がす時もシーリングを引っ張ってしまいグダグダになってしまいます。

内部の床ですが、デジタル水平器で計測すると6/1.000になりました。部分的ですが劣化事象となります。当初床張りの施工時までさかのぼると、フローリングを張る前に下処理として床下地合板がありますが、合板と合板の継ぎ目が数㎜でも段差があると、このようになってしまいます。電動カンナをサッと掛ける一手間を省くとこの結果です。

サッシと壁クロスとの取合い部ですが、隙間が確認できました。通常であればコークボンドを充填しクロスが浮くのを押えますが、施工されていません。いくら樹脂とはいえ、違う品物どおしが接触する所は、間を取り持つ何かしらの緩衝材が必要です。

同じく掃出し窓のサッシを見ました。溝の端には鋭利に尖った箇所を発見しました。拭き掃除などをする際、手を切ってしまいます。注意です。通常ではサッシの部材を組んで出荷する前には、この様な鋭利な箇所はチェックしますが見落としたのでしょう。。

小屋裏を拝見しました。最上階に天井点検口がない場合は、ユニットバスの点検口などから見ます。配管配線が散見していました。屋根裏は配線の仮置き場ではないです。20年以上前の電気屋さんは、配線を綺麗に並べて施工したものです。。。

床下に潜り込んでみました。外周とユニットバスには、気密基礎パッキンが使われていましたが浴室から廊下にかけての基礎の立上りに隙間を発見したのでよく見てみると、アンカーボルトが見えパッキンに間が塞がれていない状況が確認できました。冷気がお風呂側に流れ込んできてしまい寒く感じてしまう要因になります。

画像を大きくしたのでボヤけていますが、最後には赤外線カメラを使って熱の損失箇所をチェックします。下地の間柱までも撮れてしまいますが、最終的な確認は必要です。

手や顔が入らず見えない狭い所は、最新のファイバースコープカメラで確認しています。

何十もの検査態勢や確認をおこなっている会社でも、現場をよく見ると必ず見落としやうっかりミス等不具合があります。そのような事を減らし専門の第三者が確認するという意味で、住宅診断をご検討してみてはいかがでしょうか。