2024.07.08
家のセカンドオピニオン
配筋検査です。通常であれば、瑕疵保険である第三者機関がおこない他にお願いすることはないのですが、お客様のご希望により検査してきました。
ぱっと見とても綺麗な現場です。事前に配置図・平面図・基礎伏せ図など図面一式をご提供していただき、基礎のコンクリートを打設する前に検査します。
基礎の底になる耐圧盤の基礎配筋を見ます。鉄筋のピッチやかぶり厚さ、スペーサーの配置状態や結束線の状況、同時に防湿シートが破れていないか等も確認します。
基礎の立ち上がりの配筋を見ます。一般的に瑕疵保険の検査などでは、配置してある鉄筋にマーキングをして写真を撮るという行為はしませんが私の場合は写真のようなスタイルでおこなっています。
各鉄筋の継ぎ手長さを見ていきます。1本物の鉄筋では無いので、必ず継ぎ手箇所があります。各所立上り~立上り、耐圧盤~耐圧盤また、耐圧盤~立上りと全て確認していきます。太さの径によって継ぎ手長さが変わるので注意が必要ですね。
人通口という基礎の立上りが繋がっていない箇所があります。ここでも鉄筋径やピッチ、定着長さを確認しますが注意なのが鉄筋が集中してしまう事です。
鉄筋コンクリートのマンションなんかはよくある事ですが、そもそも鉄筋の本数が多く基礎コンクリートの幅やサイズが決まっているので1箇所に集中し、鉄筋どおしの間にコンクリートが入らない現場をよくみます。こんな場合は少しでもいいので、それぞれの鉄筋が直線上に重ならないよう可能な限り斜めにずらした方がいいですね。
ハウスメーカーさんやビルダーさんにお願いしていても、また第三者機関の検査であっても、なかなか細かい所まで見るというのは現実的には大変な事だと思います。
やはりこれからの検査というのは、第三者が見るべきなのかなと思いました。