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耐震診断レポート-2024年2月

最近行ってきた耐震診断の様子を、いくつかまとめて紹介したいと思います。

☑窓の確認

事前にご提供していただく図面を基に、実際の現場では窓の高さを確認します。

構造計算をする上で窓の種類を、通常窓・掃出窓・全開口窓の3種類に分類しないといけないからです。

私が実際にやっていたツーバイフォー工法の構造図を書く時なんかは、ROHやROWとも表現しますが、一般的な在来工法の場合は実際に取付られている窓の高さを確認しないと分からない事が多いです。

☑建具の確認

同じく図面では分かりづらいので、実際現場で見て建具の高さを計測・確認します。

建具も窓と同じく構造計算上では、天井から壁の高さを360㎜以上確保している場合は掃出し開口とし、それ以外は全開口と分類します。

 

☑壁の確認

室内では、大壁・真壁、ボード+クロス・モルタル下地+漆喰など、

外部では、サイディング・モルタル+塗装・タイル仕上など表面的な情報しかない場合も、経験や考察も交えて壁の種類を確認します。

 

☑耐力壁の確認

屋裏や床下に潜り、筋交いの有無・火打ちの有無・床下地合板の有無・使用金物の種類などを確認します。

雨戸がある場合、戸袋内部も仕上げ材を確認します。

壁の厚みが薄い半壁幅60㎝未満の壁は、耐震要素には該当しないので注意が必要です。

☑調査票

実際に使っている調査票で、現場で確認しながら書き込みます。

図面や間取り図がある場合はそれに記入する事も多いです。

老朽度の調査として、劣化の度合を点数で表し構造計算上の低減係数として評価します。

住宅診断と耐震診断は調査内容が重複するので、一緒に行うと効率的です。

☑耐震診断書

調査票の内容を診断ソフトのなかで入力と図面を書くことで、合計12ページ以上の耐震診断書となります。

ほとんどが構造計算で、建築士+耐震診断資格者のなかでも実際に手計算をした経験がある人でないと内容が分かりづらいですが、

現在は一般診断法である認定プログラムを使用しているので、必要な耐力に対して保有している耐力壁・柱の耐力を色付のグラフと数値で誰でも分かりやすく一目瞭然で評価を見ることができます。

 

☑最後に

➣➣ご自身やご家族の命を守るとともに、資産であるご自宅の耐震状況を再確認することは、地震が多い昨今では今後の対策を考える上でも重要な情報となります。

 

➣➣何度も起こる地震に対しては、現状のままで良いということはないので、耐震診断+耐震改修をして安心安全な現在の暮らしを守る行動をとる事が大切かと思います。

 

➣➣Re-Style株式会社では、図面がある方限定で住宅診断と耐震診断を同時に行う場合、追加料金なしで耐震診断を行っています。