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身近なようで遠い存在

『地震』

関東大震災から100年が経ちました。住宅の耐震化が進み、政府の発表では現在9割近くが、令和12年にはほぼ完了するとの事。

「んな訳ないだろうー」と勝手に思ってしまいます。。。普段から建築・住宅関係の仕事をしている私からすると。

見渡す限りパッと見、外見はきれいにしているお宅は確かに多くなっていますが、目に見えない中身はどうかな~って感じに思えます。そっちの方が大事です。がしかし、

大地震などに対して「自然災害を自らのことと捉えられない」「実際に災害が発生するまで必要性を実感できない」と考えてしまっている人が多いのではないかと思っています。

多数が大きな自然災害を「直接経験することが少なくなり」、また、それゆえに自然災害が「遠い存在」となった側面があるのではと思います。

「自分はたぶん大丈夫」「自分の住む地域は大丈夫」「地震があっても、そんなには影響しないだろう」「ダメになる時はみんな一緒」等々。

また、耐震化などハード面の整備が進むにつれ、適切な管理を行わなければ、老朽化や空き家の増加といった課題が生じる側面もあります。防災・減災の教育やイベントなどソフト面も、もっともっと行政が中心となって進めていただきたいと思いますね。

人それぞれですが意識的な変化は高止まり傾向にあり、これからはフェーズフリー的な意識の浸透が、なにくわぬ防災・減災につながると思います。

話しは変わって、地元の駅周辺における再開発問題が進んでいます。

防災を意識した内容も見受けられますが、若者に定着してもらい、高齢者にも安心な街作りを目指しているそうですが、これはどこの街にでも当てはまると思います。

神宮外苑再開発の問題とは違いますが、新しい箱物を作って民間のアイデアを詰め込む。っていう考え方が、そもそも?と思ってしまいます。時代遅れ?かなと。

箱物は最低限。それ以外のソフト面を9割。そこに住んでいない住民の意見も、徹底的にひろっていく事をやっていかないと「他人事」になってしまいます。

「あの辺で、何か始まったみたいだね」「今度、何々ができるみたいだよ」っていうのは聞き飽きました。

100年前に発生した関東大震災からはだいぶ時間が経ち、建物も強固となりインフラも整備され、ネットワークも発達しました。しかし反面、自然の猛威は昔よりも増して数百年に一度の自然災害は、しょっちゅう来るようになります。

また、ひとたび大災害が起きた場合、システムの損傷などによりネットワークにも大きな影響を及ぼす可能性も高いです。関東大震災では国や行政の対応が機能せず、被害が拡大した事実があります。

「自助」「共助」「公助」という言葉がありますが、前2つをもっともっと充実させていきたいものですね。でないと、若者が定着し、高齢者にも安心して暮らせる街作りは夢の又夢になってしまいそうです。

またまた話しが変わってしまいますが、サルではなく私達の祖先が生き残ってこれたのも、コミュニケーション能力が高かったからという研究などもあるそうです。時代が変わっても、文明が発達しても、このDNAは大切にこれからも磨き上げていきたいものです。

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