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三鷹の国立天文台

アインシュタイン塔のドーム部分をオーバーホールしてきました。最初に拝見したのがもう10年程前になります。当時の先生に呼ばれ「ポケットマネーで動かせる様にしたいんだよ」と。意気込んでいらっしゃったのが懐かしいです。

この建物は、1998年に国の登録有形文化財になりました。構造はRC造、地上5階、地下1階、1926年(大正15年)に完成。屋上にドームがあり、塔全体が望遠鏡の筒の役割を果たしています。外壁にスクラッチタイルを巧みに貼っています。かっこいい建物です。

  

ドームから入った光がシーロスタット平面鏡の2枚に反射して垂直に塔内部に取り込まれ、半地下の大暗室で七色のスペクトルに分けられる構造になっています。

このシーロスタットの磨き上げは今回見送られてしまいましたが、いずれピカピカにしたいな~と思います。「カール・ツァイス社のJENA」凄いですね。

建築とドームを専門にしている私から見ると、建物・ドームの両方がすばらしいと思います。また、このドームは回転と扉も開閉して動きますがその駆動機構がかっこいいです。

  

な~んかいいですね。個人的には建物内部のほうが好きです。こうやって写真で見ても、かっこいい。雰囲気いい。ドーム内部も木っていうのが、かっこいい。色味がいい。