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DIY その6

内部の壁と天井の下地を作ります。出来る限り広い空間を確保したいので天井は高く梁下で組むのではなく、梁の形を残す梁型にしました。一般的には2.4mの高さが多いですが、2.55mくらい取れた所もできました。壁も同じく広い空間が欲しいのですが、端から端まで同じ寸法で揃っていないので下地の上に下地を組むなどして、いろいろな寸法の材料を使い揃えました。

一般的なのは30✕40ミリ断面寸法の木材です。いわゆる「イッニッサン」と呼ばれるものです。1寸2分✕1寸3分です。これは尺貫法で、「厘(りん)・分(ぶ)・寸(すん)・尺(しゃく)・間(けん)・丈(じょう)」がメインに今でも現場でよく使われます。小数点以下は省きますが、これをミリにすると36ミリ✕39ミリなのですが、製材上の都合で30✕40ミリが流通しています。ホームセンターでも売っていますね。

細かい事は省略しますが、今の住宅でも3尺・4尺5寸・6尺・9尺や1間、1間半・2間なんてのは普通に使っています。1間(1.820ミリ)≑6尺、3尺≑910ミリ、尺5寸≑455ミリ、2分5厘≑75ミリ、とか瞬時にミリ換算にして頭に浮かびます。ていうか、考えずに浮かびます。

例えば柱は、3寸5分(サンゴの柱)≑105ミリか、4寸≑120ミリ。梁だと柱の幅に合わせ、上端が3寸5分≑105ミリ✕尺(303ミリ)「しゃく梁」なんて言いますね。

樹種も、安価なものは軽い杉ですが今回は赤松を使いました。目が詰まっていて、ずっしりしている感じがとてもいいです。同じく下地材で、間柱も併用しています。30✕105ミリですが、1寸の3寸5分です。安価なものは9分(27ミリ)の厚みになります。同じく胴縁も、下地としては種類がありますが通常は厚み15ミリ≑5分、13ミリ厚なんかもあります。あまり細かい事を言ってもしょうがないので、このへんで。

次に床を張ります。今回は木材をコンクリートの上に並べ床を組むか悩みましたが、置き床にしました。木材を並べると水平にするのにミリ単位での調整が難しいため、置き床であればレーザーを使い細かく調整ができます。マンションでよく使い住宅では、あまり採用されませんが、施工は楽しいです。また、玄関からの動線で段差が少ない方が、上がるのに楽です。

室内の開口部は、トイレ1箇所しかないので床材の張り分けのため墨出しもしましたよ。紙に書くのが図面で、それを実際の現場に書くのが墨出しです。これも監督さんの一つ大きな役割ですね。 で、自分で施工するという。。。DIY!!自由自在です

合間を見て電気屋さんが配線をしてくれました。電気を通すため、確実な結線は資格を持っている人しかできませんが、線を配置する配線や自分の好みの位置にコンセントやスイッチのBOXを取付るのは誰でも大丈夫なので、自分でしました。これもまた簡単です。